生産過程をご紹介します
きゅうりがみなさんの食卓に届くまでに、生産現場ではどんなことをしているのかをご紹介します。
ゆたか農園でのきゅうりの生産には、大きく4つの工程があります。
1.土をつくる
2.栽培道具を設置する
3.苗を植えて育てる
4.枝を整理して健康を管理する
ぜひ最後まで読んで、きゅうりについて知識を深めてくださいね。
土をつくる
まず初めに、きゅうりを育てるための土をつくります。更地にした土壌を、トラクターで耕すのですが、何回耕すと思いますか?
ゆたか農園は、3回耕しています。理由は2つ。①成分を均質化する②土をふわふわにするため、です。
ゆたか農園は、化学肥料も土壌消毒剤も使いません。その代わりとして、植物性堆肥と消毒には米ぬかをまいて、耕しています。
この後に、とても大切な消毒作業を45~60日かけて行うんです。
「消毒剤は使わない、米ぬかを使う」と書きましたが、何をすると思いますか?
ハウスならではの、太陽熱消毒です。
ハウスの中にビニールを敷き詰めて完全に締め切り、太陽熱をこもらせることで消毒しています。
ハウスの中の温度は60℃を超え、地温は50℃近くに達します。「地温50℃」というのが大切で、ここまで達すると、雑草がほとんど生えてこなくなるんです。
これを45~60日かけて行うと、環境の力を生かした自然消毒が完了です!
栽培道具を設置する
次にやるのは、栽培道具の設置です。
きゅうりは、枝を育てていく野菜なのですが、なんの支えもないと地面に這いつくばることになって、質のいいきゅうりを育てるのには適しません。そこで、まっすぐ立たせて育てるために「誘引」という作業をします。それに必要な道具(支柱)をおよそ800本、土に立てていきます。
棒を立てたら、誘引するためのひも「誘引ひも」を取りつけます。細い糸ですが伸縮性に富んでいて見た目以上に頑丈!これを、総延長で15,000m取りつけています。
これで、苗を育てる準備は完了です。
苗を植えて育てる
ここまでやって、いよいよ苗を植えます!
およそ3,000本の苗を1つ1つ手で植えていきます。
穴は適当な間隔、適当な幅に掘っているわけではなく、道具を使って株間(苗と苗の間の距離)が一定になるようにあらかじめ印をつけています。
ここからはしばらく、苗が伸びるのに応じて「誘引」という固定作業を行います。あらかじめ取りつけておいた誘引ひもに、紙テープで茎を固定していきます。
およそ30~35日で「きゅうりの林」ができあがります。このころから少しずつきゅうりが実り始め、45~60日が経つ頃に本格的な収穫が始まります。
枝を整理して、健康を管理する
きゅうりを食べていると、「きゅうりを」育てることに意識を向けると思います。実は、きゅうり栽培でやっていることは、枝(脇芽とよぶ)を育てることなんです。
きゅうりは、枝が育っていく過程で実るもの。つまり、枝(脇芽)がうまく育たなければきゅうりは実らないということ。
この枝を健康に育てて伸ばし続けることが、ゆたか農園の一番の仕事です。あとはひたすら、シーズンを終えるまで、収穫→枝の管理→収穫→枝の管理→収穫・・・を繰り返します。
おわりに
いかがでしたか?
こうして実ってくれるきゅうりたちを、毎日みなさまの食卓にお届けしています。たっぷりとおいしく、そして楽しく!ゆたか農園の想いがこもったきゅりを、召し上がってくださいね。
ここまでに書いていない作業も動画で見ることができます。それぞれの作業を見て、理解を深めてみてくださいね。